2016年10月16日(日)の午後、西小倉めぐみ教会・研修センターにて、学習会「ほっとハウスの仕事 ~精神障害者が必須とする介護とケースワークとは~」(主催:西小倉めぐみ教会・研修センター、共催:フリースペース「おやすみ」)が開かれ、丸一俊介ほっとハウス所長からの発題がありました。
精神科病院に40年間入院し続け、東日本大震災を契機に60歳にして地域の中での暮らしを始めた男性の半生と今の姿を15分程度にまとめたビデオを視聴した後、丸一所長からの発題に移りました。この国では、隔離収容主義から地域で暮らす方向へと舵が切られるようにはなったものの、いわゆる先進国と呼ばれる国々の中では大きく後れをとっており、病院から出ようにも地域に受け皿となる施設や制度が十分に整っていない日本の精神科医療の現状についての説明がありました。そして、ほっとハウスを利用する当事者の現状と、地域の中で暮らすことを支援するための様々な取り組み、今後の課題や展望などについて話されました。
ほっとハウスからも3名の出席がありました。普段、なかなか教会の方々と話をすることがなかったこともあって、お互いの立場を越えて思いを交わし、積極的な話し合いができた貴重な時間となりました。(□か)