とうがらしハウス2階の奥の部屋で、オーブンではなくメスティン(持ち手のついた小さな飯盒のような道具)を使ってパンを焼いてみました。実はパン作りは実質的には初挑戦。なので今回は、ごくごくシンプルなパンを作ります。とりあえず食べられる代物が出来上がれば合格点…というラインで気軽に挑戦してみました。
今回使ったドライイーストは、3gづつ小分けになっているタイプです。手元にあったスティックシュガーも丁度3g包装。同量使うので、非常に便利です。ただ、今回は3gだと多すぎるので、それぞれ半量づつを、約80ccの「人肌のお湯」の中に投入しました。
ダマが残らないように混ぜて、冷めないように気をつけながら放置(?)すること15分。なんだか良い具合にシュワシュワ言ってます。そして漂うイーストの匂い…。なんだか一挙にパンに近づいてきたような気がします。
強力粉を100g。容積換算で約180ccなので、カップがあれば秤要らずです。
少しづづイースト湯を注ぎ込みながら、強力粉を捏ねていきます。
なんだか良い感じに生地がまとまりました。ここでいよいよメスティンの出番。オリーブ油をメスティン内側に薄く塗っておきます。
パン生地を適当な数に分けて、それぞれ丸め直してからメスティンの中に置きます。そして蓋をして、40分ほど発酵させます。ここでも人肌温度をキープ。冬場のパン作りは、意外と気を使います。
40分後。見事なまでに膨らんでます。イースト菌のパワー、恐るべし。
フィンガーチェックをしてみました。指を突き刺して、元に戻らなければOKなんだそうです。
メスティンの蓋を閉めて、パンを焼いていきます。この時、まともにコンロの上に乗せてしまうと、真っ黒な悲しい塊が出来上がってしまいます。網焼き用のロースターを間にかまして、強火の遠火ならぬ「弱火の遠火」で焼いていきます。 ここで忘れてはいけないのが、一定時間ごとに上下を逆さまにすること。いくら熱伝導の良いメスティンとは言え、一つの方向から加熱し続ければ、上は生焼け、下は黒焦げとなります。5分ごとにメスティンの上下をひっくり返します。焦れば黒焦げ確定です。時間をかけて、じっくり焼き上げていきます。
炊飯と違い、蒸気が逃げても問題ないので、何度でも蓋を外して中身を確認できるのは有り難いです。結局、40分ほどかけて焼き上げました。火加減のコツがつかめれば、もっと時間短縮ができるのだろうけど、それなら最初からオーブンで焼けば良い訳で、メスティンで焼くつもりなら、とにかく慌てないことが必須のようです。
思いの他ふっくらモチモチに仕上がりました。初めてにしては上手に焼けたと思います。反省点や課題が見えてきたことこそが、一番の収穫なのかもしれません。ゆくゆくは、ライ麦やグラハム粉を使ったパンにも挑戦してみたいと思っています。(□か)